最近、めっちゃバレるねんけど、何でなん?渓流ルアーで30バラシってヤバくない?
下手やからやw
それは否定できん…
後はタックルとフックちゃうかな?
バレる理由はいくつもある
バレる=魚に逃げられるということですが、釣り人にとっては悲しい出来事。特に大物を釣った時や、何時間も釣りしてようやくの初めてのアタリの時に逃げられた時には…
8月のある日、1日で25匹のイワナを釣ったのですが、バラした数は30匹。もうね、どうしたらいいんだっ!て感じ。その時の撮影した映像でYOUTUBE動画を作ったのですが、作成を開始すると「バラし」に特化した動画にするしかないなと思ったわけです。自分の経験をベースに、バレる理由、バラさない対策を考えて作成しました。
バレる理由って1つだけじゃないんですよね。フックがとがっていなかったり、ラインが緩んでいたり、という端的なものでは無いと思います。ロッド・リール・ライン・フック・魚の反応・釣り人の上手さ、などなど、色々な要素が絡んできます。
※「ライン切れ」「フック折れ」によるバラシは今回外します。
※10㎝~40㎝のアマゴ・ヤマメ・イワナを想定しています。
バレる3つのタイミング
バラシには3つのタイミングがあります。
- フッキング時
- ファイト時
- キャッチ時
フッキング時はフックの性能に、ファイト時はタックル性能に、キャッチ時は腕によるところが多いかなと思います。
すべて腕でカバーできれば理想ですが、それは難しい…バラシづらいタックル構成なども紹介していきますね。
重要なのは「ラインテンション」と「アソビ」
「ラインテンション」は糸の張り。
「アソビ」は余裕さ。
これからフック編、ロッド編と各項目毎に解説していきますが、この語句は頻繁に使います。この2語にご注目ください。
フック編
トレブルフック・シングルフック・スイミングフック
トレブルフック(トリプルフック)とシングルフック、どちらがフッキング易いか。正解は当然、トレブルフック。魚と接触するチャンスがトレブルフックの方が多いので、トレブルフックの方がフッキングには圧倒的に有利です。
しかし、フックが刺さらずに「弾かれる」現象はトレブルフックの方が多いです。なぜなら、シングルフックの場合は一点集中になるので力が作用しやすいためです(トレブルフックは生け花をイメージしてください)。
ただ、20㎝前後の渓流魚の骨は固くないので、弾かれる現象は考慮する必要はないかなと思います。
また、ファイト中・キャッチ時の観点で言うと、シングルフックの方が奥まで刺さりやすく、バレにくいのはシングルフックと言えます。
「どちらが釣れるか」と聞かれれば、総合的判断でトレブルフックになるかなと思います。
また、スイミングフックというものあります。ルアーとのつなぎ目が「糸」になっているタイプです。この糸が「アソビ」になり、フッキングで弾かれるのをマシにしてくれますし、ファイト中も魚に無理な負荷をかけにくくすることで身切れを防ぐ効果があります。
渓流ルアー用のスイミングフックは大手メーカーからは発売されていませんので、基本的に自作することになりますね。
カエシの有無
バーブですね。カエシ有りの方が間違いなく釣れます。バレにくい。魚へのダメージが少ないので、できればバーブレス(カエシ無し)のフックを使ってほしいです。
でも、初心者は釣れる喜びも知ってほしいので、無理にバーブレスフックを使わなくてもいいかなと思いますよ。
フックタイプ 針の形状と大きさ
トレブルフックはほぼ同じ形をしていますが、シングルフックは色々な形がありますね。どの形がいいかは、正直語るほどの知識も経験もありませんので割愛。
フックの大きさは、大きいフックの方がバレにくいです。ただ、ルアーについている標準フックとは違うサイズのフックを付けるとルアーの泳ぎ方が変わるので、その辺は中級者以降のゾーンになるかと思います。ちなみに僕が使用するシングルフックのサイズは、5㎝のミノーで大きい方から順に#6、#8、#10です。#8が一番多いですね。
一番重要 尖っている
これが何よりも重要!こと渓流魚のフッキングに至っては80%は針先次第と思っています。
しかし、フックは使用していくと次第に針先が丸くなっていくのです。そのまま使い続けていれば、フッキング率が下がるのは自明の理。釣るたびに、根掛かりするたびに針先が丸くなると考えて下さい。
では、交換の頻度はどれくらいがベストなのか?
正直、僕はその知見を持っていません。週1で釣りに行くのに2か月に1回の交換という大バカ者なのでw。1日に何回も交換する人もいるようですので、最もベストは1キャッチまたは1根がかり1交換かもしれません。でも手間とコストの問題があるので、交換サイクルは人次第かなと言ったところですね。僕はまあ、これからは月1回にしようかと思いますw
また、僕はシャープナーで針先を研いでいます。でも、これで新品同様とはいきません。こちらの写真を見てもらうと分かりますが、シャープナーで研いでいくと、あっという間に短くなります。針先が短くなるとバレ易くなりますので、シャープナーで研ぐのには限界があると思っておいてください。
ロッド編
バレにくいロッドとは、
- 柔らかいロッド
- ロングロッド
これが答えです。
まずフッキング時。バイトがあったのに「弾かれる」現象、ロッドに原因があるとすれば、それはロッドの堅さです。堅いロッドは「アソビ」が無く、弾かれやすくなります。ショートロッドは曲がる幅がロングロッドよりも少ないので、同様に「アソビ」が無くて弾かれやすいと感じています。
ファイト時はどうでしょう。ファイト時に重要なのは「ラインテンション」。糸が緩んでいるとフックは抜けやすくなります。特にジャンプされると顕著。ラインテンションを保つには、ロッドをしならせることになりますが、堅いロッドはあまりしなりません。しなりが小さいとラインテンションを保てる幅が小さくなるので、バレ易いのです。これはキャッチ時も同様です。
柔らかさは鱒レンジャーがお手頃価格でグッドですね。
カーディフは弟のなお君が愛用しています。僕のロッドより長いですが、その分ピッチングはやり易そうです。
こちらは僕が愛用しているロッド。3.8フィートのショートロッド。ULですが少し堅めです。スピニング用ですが、渓流ベイトフィネスも一応できてます。
リール編
ドラグの緩さ
ロッドで「アソビ」について説明しましたが、同様にドラグがきついと「アソビ」が少なくて弾かれやすくなります。
バラさない、という視点では、緩めのドラグ設定の方が良いです。
リールの種類
僕はスピニングリールの経験は少なくベイトリールと比べようがないため、弟のなお君からの情報です。
スピニングリールの方がバレにくいそうです。
その理由は、ドラグ性能の違い。ベイトリールの方が滑りに対するラインの放出量が多いため、ラインテンションが緩みやすいそうで、そのためにバレ易くなるそうです。確かに、スピニングリールの方がドラグの効きが良い気がします。
僕が初めて買ったベイトリール。初心者の入門機としては最適!その証拠は僕の釣る姿を見てもらえれば。
こちらはなお君のリールの最新モデル。元々はバス釣り用に使っていましたが、渓流でも使えていますね。
ライン編
渓流ルアーではナイロンラインとPEラインの2択になると思いますが、ナイロンラインの方が圧倒的にバレにくいです。
その理由はラインの伸びによる「アソビ」。ナイロンラインは伸びやすく、この伸び=「アソビ」がラインテンションを調整してくれるからです。
PEは伸びませんので、「アソビ」が無い。フッキング時は弾かれやすいですし、ファイト中もバレ易いです。
ただ、遠方でのバイトに限れば、PEの方が有利。また、小さなアタリもPEなら感じることができます。
それは、ナイロンラインは「アソビ」すぎて、つまり、ラインが伸びすぎてフックの先端に力が加わりにくいため、刺さりづらい・感じづらいという現象が起こるからです。ナイロンラインの場合はヒットする距離によってアワセの力加減を変える必要があると言えますね。
PEライン愛用者の方へ。フックが弾かれることが多い場合、ナイロンラインをリーダーにするといいですよ。
僕はこのナイロンラインの3lbを使っています。
魚編
フッキング時は、高活性の方がバレにくいです。その理由は勝手にフッキングしてくれるため。高活性の時のアマゴやイワナ(おそらくヤマメも)は、ものすごい勢いでルアーに食らいつきます。そして、思いっきりヒネる!水中動画を見てもらえれば、一目瞭然だと思います。
これでフッキングしないわけがない!
しかし、低活性時は違います。僕は「甘噛み」と表現しているのですが、イメージは病人がスプーンで「あーん」とされて食べるイメージ。バイト後のヒネりも無いことが多く、ひどいときは釣れているのも分からないくらい。
釣り人が分からないくらいのバイトだと、フックも刺さっていないでしょう。そんな時は強めにアワセを入れる必要があります。
ファイト時は逆で、低活性の方がバレにくいです。だってジャンプをしなかったり首を振らなかったりで、ラインテンションが緩んでしまうことが少ないから。
高活性時は大変です。キャッチ時も大暴れすることが多く、ラインテンションを保つのが難しですね。
アクション編
釣り人の腕が試されます。出来ているかどうかは置いておいて、僕がそうすべきと思っていることを書いていきます。15~30cmクラスのアマゴ、イワナを釣った経験からのものですので、40cmオーバーの渓流魚だと変わるものがあります。
フッキング時
基本的にジギングやバス釣りのような竿アワセは不要。リールのリトリーブと、糸ふけを取るくらいのイメージのロッドアクションで合わせます。針先が尖っていれば、基本的に勝手に刺さります。特に魚が高活性の時は尚更です。
なぜロッドでのアワセを推奨しないか。
ロッドを大振りすると、小さな魚では口切れ・身切れリスクが高く、また、フッキングしなかったときはルアーが自分めがけて飛んでくるのでめちゃ危険ですのでお勧めしません。
しかし、針先が尖っていないなど「刺さりにくい状況」であったり、タックルが堅めの設定で「アソビ」が少なく「弾かれやすい状況」の場合は、強めのフッキングが必要になります。僕は語る域に達していないので割愛。
また、ナイロンラインで遠方でバイトがあった場合は、ラインが伸びて針先に力が加わらず刺さりにくいので大アワセが必要になる場合があります。
ファイト時
ラインテンションを緩めない。ロッドをしならせる。ひたすらにリールを回す。
これがバレない近道です。
口切れ・身切れは仕方なし。
魚がくるくる回転するくらいのスピードでラインを巻き取るのが一番バレにくいです。
ただし、早く巻く=魚が水面に浮いてきてジャンプしやすい、というリスクもあります。僕の見解ではそれ以上に早巻きの方がメリットがあると感じています。
ロッドは寝かせるのが◎。水面に上げないようにしてジャンプさせないということ、ジャンプした際も魚が水面と並行に飛ぶことになるのでバレにくいと考えています。
ジャンプされたときは、グイっと引っ張ってください。魚が後ろを向かないことが重要。ずっとこちら側に頭が向いているように、早巻するかロッドアクションで工夫しましょう。
キャッチ時
ロッドを立てて、ある程度ロッドがしなり、ラインは短くし過ぎないことがバレにくくするポイント。
魚を水面に上げると、今まであった水の抵抗が無くなりますのでラインが緩みやすくなります。村田基プロ曰く、ネットインの時はロッドを後ろに引く、だそうです。
まとめ
アクション編が手薄になってしまったのは反省ですが、腕が上がってから追記したいと思います。
バレないようにする:フック編
- トレブルフック(カエシあり)
- シングルフックならスイミングフック
- 研ぐ・頻繁に交換する
バレないようにする: タックル編
- 柔らかいロッド
- 長いロッド
- スピニングリール
- ドラグは緩め
- ナイロンライン
ゆるゆるのタックルになっちゃいましたね。しかし、タックルはトータルバランス。自分に合ったタックルを組みましょう。
例えば、僕はショートロッドを使用しています。以前はこれにPEを巻いていましたが、あまりにもバイトが弾かれるのでナイロンラインに変更して、釣果が安定しました。
バレないようにする: アクション編
- 巻きアワセ
- 早巻
- ラインテンションを保つ
- ロッドはしならせる
- ロッドを寝かせる
つまり、上手くなれということ。僕もできていない場合がまだまだ多いので、精進していきたいと思います!