釣った魚はどうやって針から外していますか?ルアーを握ってフンフン?針を握ってフンフン?魚を握って針を握ってフンフン?
渓流釣り系のユーチューブを見てその存在を知ったのですが、「フォーセップ」という針外し道具はめちゃ便利です。
僕は貧乏性なところがあって、「自力で出来ることにわざわざ道具を買う必要なんてない」なんてことをついつい思ってしまうのですが、フォーセップは使い始めるともう手放せません。
フォーセップとは
日本語では「鉗子(かんし)」です。見たことある漢字だなーと思ったら手術器具の名前でした。
釣り道具としては、針外しや細かい作業をするときなどに利用されます。
フォーセップの特徴
フォーセップの特徴は、ハサミのような形状で、モノを掴んだまま固定できることです。プライヤー/ペンチだと握り続けなければ外れてしまいますが、フォーセップは何かを一旦つかむとロックを解除しなければ外れない形になっています。その機能は先ほどの写真左側のギザギザの部分。どちらの柄にも同じギザギザが付いていて、フォーセップを閉じるとこのギザギザ同士がかみ合わさってロックされるという仕組みです。
フォーセップのハサミ部分(先端)には挟んだものが動かないようにギザギザになっています。ピンセットの先っちょをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
フォーセップの利点
ざっと僕が感じているフォーセップの利点を挙げてみます。
- 針外しが簡単
- スナップにルアーを接続しやすい
- 画期的な携帯性
- 作業が快適
針外しが簡単
最も大きい利点は「針外し」です。フォーセップで釣り針を挟んで固定し、針が抜けやすい角度にひねって魚を少し振れば簡単に外れます。挟んだ後は固定されますので、腕に余計な力は不要というのもいいですね。
餌釣りやフライ・テンカラで針が飲まれてしまった場合でも、フォーセップは細長い形状ですので高確率で外すことができます。
フォーセップは魚に優しい針外しなんです。
スナップにルアーを接続しやすい
源流・渓流でルアーフィッシングをする場合のスナップってかなり小さいものを使用します。対象魚の重さ的に強いスナップが不要という理由もありますが、ルアーの性能を活かすためにルアーへの影響力が小さいスナップを使うんです。
となると、スナップが小さすぎて指で持つのも一苦労です。スナップを掴んだとしてもうまくルアーのアイに接続できないなんてことも頻繁に起こります。
フォーセップを使えば、スナップを挟んで固定できますので、ルアーチェンジも簡単になりますね。
画期的な携帯性
僕がフォーセップを購入した理由はこれです。釣った魚のダメージの事を考えてプライヤーを持とうかなと考えることもあったのですが、プライヤーを持ち運ぶのが億劫だなって思っていました。ぶら下げると邪魔だし、カバンに入れると取り出すのがめんどくさくて結局使わないパターンになるし。
しかし、フォーセップは掴んだものをロックして離さないという利点があります。これを利用して持ち運べばいいんです。僕が見たユーチューバーはフォーセップを服やバックの肩紐などに挟んでロックしていました。
これなら取り出しやすいし、使用後もすぐに定位置に戻せる!ということで購入に至ったわけです。昔、餌釣りメインの時に棒型の針外しを買ったことがあるのですが、カバンにしまうと取り出すのが面倒くさくて一度も使わないまま無くしてしまったことがあります。取り出しやすいというのは大きな利点です。
※ただし、フォーセップが何かにぶつかったり、引っ掛かったりするとロックしてても外れることがあります。そのため、3月にフォーセップを購入したのに5月で既に2代目になっています…フォルダーをバッグにつけようかな。
作業が快適
細かな作業ができ、かつ、ロックができるということで細かな作業が快適になります。例えば、フィールドでリーダーを結び直す時にラインを挟んでロックしたり、ラインを張るように重し代わりにも使えます。
フィールドで一番使う用途としては、フックアイやフックの変形を直す時です。ルアー後部のフックアイはキャストしたときに岩などにぶつけて頻繁に変形します。変形するとおよびに影響が出ますので現地で直す必要がありますね。
自宅でメンテナンスするときも、フック交換時、塗装の固定台などなど、いろいろと役に立ちます。
フォーセップの選び方
各メーカーから色々な特徴を持ったフォーセップが発売されています。
僕が挙げた利点で十分だ、という方は安いものでいいと思います。
フォーセップの先端はストレートタイプとカーブタイプがあります。おすすめは針外しがしやすいという理由で先端がカーブタイプ。
長さは渓流トラウトだと5インチがちょうどいいと思います。
また、ラインカッター機能があるものも。先端部分の根元がラインカッターになっている商品です。これはとても便利なのですが、誤ってラインを切ってしまうことがありますし、PEラインは切れにくいようです。そのため、別途専用のラインカッターを持っている方が良いかもしれません。
スプリットリングオープナーとしても使えるものもあります。この場合、先端にスプリットリングに差し込む用の突起がついています。しかし、正直お勧めしません。服に挟んでロックした時、この突起のせいで服に穴が空く可能性がありますので。また、スプリットリングの交換をフィールドで行うことはほぼないと思いますから、僕的には不要な機能です。
おすすめのフォーセップ
コーモラン フォーセップ 5インチ 3段ロック
僕が使用しているフォーセップです。調べた限り、僕が求める仕様の中では一番安い商品でした。
先端の形状はカーブ、長さ5インチ(12.5cm)です。ロックも3段階ありますので、フォーセップが歪んだり支点部分が緩くなってロックが甘くなっても安心です。
ダイワ (Daiwa) フォーセップ Sサイズ (先端 ベント)
ダイワ社が発売している人気のフォーセップ。先端の形状はカーブ、長さ5インチ(12.5cm)です。ロックは1段階なので、本体の歪みなどでロックが甘くなると少し心もとないですね。
この商品は先端の根元がラインカッターになっています。ラインカッターとしても使う場合はこちらですね(仕様上はPEラインは切れないとなっていますが、口コミを見る限り工夫すれば切れるようです)。
ラパラ ミトンフォーセップ
握力を鍛えるハンドグリップ方式のフォーセップです。握るだけで使用できるので、分厚い手袋をしていても使えることが利点です。先端はストレート、長さ16㎝ですので少し大きいです。