3月は全国的なアマゴの解禁日!奈良県はというと川によりますが3月初旬に設定されています。
そして今回は僕のホームエリアの川上村での解禁日釣行を記していきます。
渓流釣りする川のご紹介:吉野川上流
川上村には吉野川の源流の1つが流れています。鮎・アマゴ釣りの人気エリアの1つです。
ただし、川上村流域に大滝ダム、大迫ダムがありますので、ダム下流域の水質はイマイチです。ダムの下流って泥がひどいんですよね。
一方、ダム上流やダムとは関係ない支流はめちゃ綺麗!ダム湖の上流域なんて湖底も見えますし、泳いでいる魚もバッチリ目視できます。
ダム下流域での渓流釣り
成魚放流狙いは大迫ダムより下流となります。
解禁日では1人あたり平均2~30匹釣れるそうです。
解禁日を過ぎてから1~2週間後に追加放流もありますので、3月は安定して釣れると思います。
放流魚狙いは必ず川上村漁協組合のホームページを確認しましょう。
また、川幅は広く水量も多いので、5m以上の竿を用意した方が釣りやすいと思います。
ルアーマンもオススメですね。引っかかる木々はありませんし、川岸も広いので快適に釣りを楽しむことができます。
この流域ではウェーダーはあまり必要ありません。川岸はスニーカーでも移動できますし、対岸に行きたい場合は車で行きましょう。
ただし、解禁日早朝は暗いうちから多くの人が川岸に下りています。
場所取り合戦ですね。
初めて行く場合は釣具屋さんでオススメ場所を確認しましょう!放流場所も教えてくれますよ。
大迫ダム上流域での渓流釣り
僕はもっぱらダム上流を攻めています。理由は自然環境下で育ったアマゴを釣りたい&自然を感じたいからです。
成魚放流の魚って簡単に連れますし、なんなら管釣りでもいいかなって思ってしまうんですよ。
大自然と勝負したいですし味わいたいのです。
ただし、釣果は厳しくなりがちです。警戒心の高い魚が多く、同じ場所で数匹も釣れることは少ないです。
また、木々も多く、注意していないとすぐに仕掛けを失うことになります。
遡行も厳しいですね。大岩で道が塞がれていたり、川によっては巨大な滝がいくつも存在して行く手を阻みます。そのため危険を冒さなければならないことも。
2~4km移動することになりますが、厳しい道のりで相当ハードです。足腰にきますので帰り道のことも考えて釣りをしましょう。
ということで、初心者で単独釣行はオススメできない場所が多いですね。慣れるまでは源流域でも支流ではなく本流をオススメします。
■必要な道具はこちら
・ウェーダー(入水しないと進めません)
・5m前後の釣竿(水量の少ない支流を攻める場合は3.6mもあった方がいいです)
・ルアー可能(場所を選びますが、大きな溜まり場や滝壺はルアーの方がいいです)
遊漁券(入漁券)情報
川上村漁協組合のホームページに一覧があります。
解禁日は日が昇る前から営業していますので、釣り場に向かう途中で買うことができます。
禁漁エリアもありますので、必ず確認しましょう。
- 年券:10,000円
- 1日券:3,500円(解禁日当初~2週間)
- 1日券:3,000円(解禁日2週間後~9月末まで)
- 川で購入:2,000円増
※料金・期間は年によって変わる可能性があります。
※税込
解禁日当日の釣具屋や遊漁券について
2018年3月4日の解禁日の様子です。
朝5時半くらいに大前釣具屋で遊漁券を購入。
住所は吉野郡川上村西河34です。店の前に車が何台も路駐していますのですぐに分かりますよ!
おばちゃんとおねえさんが店頭で相手をしてくれます。
いくら・ミミズ・ぶとう虫がおいてあり、釣り道具も買うことができます。
釣れるエリアや釣れる傾向なども教えてくれます。
年券を購入される場合は年齢を確認できる書類を持参してくださいね。
また、上流で最後に遊漁券を購入できるところは大迫ダムを抜けて入之波温泉山鳩湯の手前です。
トンネルを抜けてすぐに民家が数件あるのですが、解禁日からしばらくは店主が道を塞いで通せんぼしてきます笑
店主から遊漁券の所持を確認されますので、買い忘れても安心です。餌もおいてあります。
そしてさらに上流に向かって車を走らせたのですが、遊漁券のチェックポイントが設けられていました。
毎年行っているわけではありませんが、初めてです。
ダム湖上流で2手に川が分かれる手前に車が止まっていて、そこで遊漁券の確認がありました。ここで大前釣具店で購入した黄色い一日券を渡すと、白色の一日券に交換されました。
「え?交換すんの?」
と思いましたが、きっと何か意味があるんでしょう。
で、折角なので他の釣り人の状況を確認。すでに何台も車が入っているとのことで、僕は後発組。
「遅いよ~4時くらいに来ないと!」と言われました。競争が激しいです…
また、三人組が多いとのこと。
ちなみに僕が思う理想の人数は「2人」です。
解禁日の釣果
幸い、僕が選んだ場所は誰もおらず、場所を独占して釣りに臨めました!
これってとても大事です。人が入った後はあまり釣れないから。警戒心が高い魚ですので、誰かが入った後に釣りをするなんて最悪です。
時間は朝6時頃。あたりが少し明るむまで車で待機し、地面が目視できるようになってから川に下り、釣り開始。
竿は4.5~5.4mの調整できるのべ竿、道糸0.6m、仕掛け糸0.5m、釣り針は7号、オモリは2番目に軽いやつです(丸い入れ物に入っているオモリ)。餌はぶどう虫。
でも、なかなか釣れない。アタリ1つない。
一緒に行った連れは早々に15cmをゲットしていたので、少し焦りました。
アタリも無いので1つのポイントで2、3回餌を入れて移動を繰り返していましたが、釣り始めて30分くらいで超えられない滝が現れました!
この沢は初めて入る場所だったので知らなかったんですよ。川の至る所に滝があり、遡行が厳しい川であることが判明!
だから後発組でもポイント確保できたんですね。渓谷が厳しすぎてかなりハードな沢でした。
ということで川の入口まで戻って、林道を進むことに。川に下りれる場所がなかなか見つからず、ようやく見つけた場所は高さ10m以上ある急斜面。
普段なら選ばないような場所ですが、早く魚を釣りたかったんです。連れとも相談し、行けるだろうと判断。
砂利や石を谷底に転がしながら下りました。危険ですので周りをよく確認しましょう。
1匹目!ぎりぎりキャッチサイズです。写真はすべてGoPro。
比較的なだらかなポイント。
進むためにはこんな高さの岩にも登ります。
そして、釣り再開。
太陽が高く昇るに釣れ、魚の活性が上がったようで次第に釣れるように。
基本的に15cmくらいのサイズが多かったですが、20cm前後のアマゴもちらほらと釣れました。
少しひらけた場所でルアーも試しましたが、2バイト1ヒットでした。もう少し活性が高ければ、というところですね。
もともとはのべ竿だけで釣りをしていたのですが、ルアーを追いかけてくる姿にすごく興奮して最近はルアーも持ち込んでいます。
荷物になるので遡行が大変になるのですが狙える場所も増えますので、ついつい持って行ってしまいます。
でも、のべ竿とルアーロッド2本を持ち歩くのって大変ですし両手が塞がってリスキーですので、あまり真似しないでください。
ルアーでヒット!ヒットルアーはこちらです(トリプルフックは商品についています)。
Jackson(ジャクソン) ミノー トラウトチューン 55mm 3.5g 黒ヤマメ
11時~お昼ごはん
1つのポイントでアマゴ4匹ゲットした後、達成感と疲れで昼ごはんにすることにしました。
今回のランチはいつもと同じように、おにぎりとカップラーメン(BIG)。
ラーメン用の水は川の水です。上流に人は住んでいませんので煮沸消毒で大丈夫!
昼食後
再び遡行再開。なだらかなエリアで順調に釣果を増やしながら進んで行くと、次第に道が険しくなっていきました。
そして、現れたのが大きな滝。これは何とか登りましたが、またすぐに登ることが困難な滝が出現。
高巻き(遠回りして滝を超えること)という選択肢もありましたが、時間も13時過ぎだったこと、川の側に並走していた林道が無くなっていたことから終了することにしました。
みなさんも帰りのことも考えて釣りをしましょうね。山は日が暮れるのが早いですし、暗くなった川を歩くのはとても危険です!
とは言え、13時はまだ早いです。車に戻って放流魚狙いにチェンジです。
滝を登ったところです。傾斜60度以上の坂を登ります。
こんなトロ場がいたるところにあります。
15時前、車に到着
約40分歩きました。下り坂をノンストップで軽快に進めたので移動距離は2.5~3kmくらいでしょうか。
川に下りたり林道に上がったりで大変でしたが、これくらいなら僕の標準的な釣行距離です。
成魚狙いなので、着替えもせずに下流に車を走らせます。
でも、朝早くて疲れたこと、まあまあ釣れたこと、連れが車で速攻寝たこと、川が魅力的じゃなかったことetc…と理由は一杯ありますが、メンドくさくなってそのまま帰りました。
解禁日の結果(2人分)
キャッチ:20匹前後
リリース:10匹前後
15cmサイズが多かったので、エラ・内臓をとって全部唐揚げにしてその日に食べちゃいました。うまか~!
大迫ダム上流域のオススメのスケジュール
AM4:00:釣り場到着。仮眠(前泊も可)
AM6:00:釣行スタート
PM3:00:納竿
PM4:00:山鳩湯(入之波温泉)でお風呂
PM5:00:帰宅
前日から入られる方もいらっしゃいます。もちろん車中泊。
終わる時間は体力と帰る時間と相談してくださいね。
また、山鳩湯は大迫ダムのダム湖北側にある温泉です。休日の日中に行くと観光客で賑わっていますよ!
ここの温泉、めっちゃ茶色で匂いも強く、これぞ温泉って感じです。
ここで冷え切った体を温めてください。
ちなみに宿泊も可能です。