禁漁期間について
渓流釣りは禁漁期間があります。釣りをしてはいけない期間ですね。
魚種や地域によって異なります。
鮎 ・・・ 禁漁期間秋または冬~6月頃
アマゴなどのトラウト類 ・・・ 禁漁期間10月~2月頃
鮎の禁漁期間の設定理由は、生育期間を設けることが主な理由です。
鮎は年魚とも呼ばれる魚で、たった一年で生涯を終える魚です。
ある程度大きくなるまでは釣りをしないでおきましょうという意味合いで禁漁期間が設けられています。
アマゴなどのトラウト類は数年生きる魚で、冬に産卵します。
個体数を増やすために産卵期を禁漁期間に設定しています。
鮎のように生育期間という理由での禁漁期間はありませんが、その代わり15㎝以下はリリースしなければなりません。
アマゴやイワナ、ヤマメなどのトラウト類の解禁日に行ってみよう!
これらの魚の場合、鮎のような稚魚放流よりも成魚放流が盛んです。
そして成魚放流は解禁日直前に行われることが多いです。
そのため、解禁日は釣り頃サイズの魚が大量にいる!どの魚も釣られていないのでスレていないので釣りやすい!
ということになります。
つまり、まだ管理釣り堀やファミリーフィッシングでちょっとしか渓流釣りしたことがなくて自信がない。。。
なんて人にとっては最高の本格渓流釣りのデビュー日になります。
いやいや、2日目や3日目、1週間後でもいいんじゃないの?
という意見もあるかと思いますが、解禁日の破壊力はすさまじいので、騙されたと思って解禁日に標準を合わせてください。
入漁券には年券と当日券があるのですが、一般的に当日券は解禁日10日ほどで1,000円~1,500円ほど安くなる地域が多いです。
これが何を意味するか分かりますか?
解禁日から日が経つほど、魚の数は減り、警戒心が高まることで釣りにくくなるから高い入漁券をせびるのは忍びない。。ということなのです。
ただでさえ釣るのが難しい魚ですので、解禁日を狙えるスケジュールの方は解禁日を狙うようにしましょう。
また、同じ理由で解禁日の解禁時間の多くは日の出となっています。できる限り、その時間から釣りができるようにスタンバイしておきましょう。
理由は言わずもがなです。年に1回しかない解禁日は気合が必要ですね。
遊漁券(入漁券/入川券)
当日、さっそく釣り竿を出して。。はちょっと待ってください。
川辺に下りる前に「入漁券」を購入しておきましょう。
実は海だけでなく川、湖には漁業組合があるのですが、その組合が販売している「釣りをしていいチケット」を遊漁券と言います。
アマゴなどのトラウト類や鮎はどの川でも必ず必要となります。
入漁券の販売場所は漁業組合によって異なります。
釣り具屋や組合員の自宅、コンビニ、酒屋など様々ですので、あらかじめ販売場所と販売時間を確認しておきましょう。
できれば前日までに購入しておけば、当日になって入漁券の販売場所を探す手間が省けますのでお勧めです。
入漁券はバッチやタグなど形式は様々ですが、監視員が確認できるように身に着けることができる形状となっています。
帽子やカバンなど見えやすい場所につけましょう。
持ち物
いつもよりも仕掛は大目に持っていくことをお勧めします。
なぜなら数釣りが狙える日ですので、仕掛を交換する時間を少なくすることで竿を出している時間を少しでも長く取れるようにしましょう。
また、普段はあまり釣れないので持ち帰る準備はしないという方もクーラーボックスは用意しましょう。
遠方になる方がほとんどだと思いますので氷も忘れずに!
・釣り竿
2本あった方がいいです。
こういう時に限って折れることも。。
解禁日という貴重な機会ですので、これくらいのリスクヘッジは当然です。
ほとんどの方は遠方でお金も時間もかけているでしょうし。
2時間かけて川に行っても釣りができませんでした、というのはつらいです!!
・仕掛
これも同じ理由で大目に用意しておきましょう。
また、仕掛をすぐに交換できるように準備しておいた方が時間のロスが少なくなってGoodです。
・タモ(網)
大きな魚がかかって糸が切れないように、という意味ではありません。
釣った魚を確実にキープするため。
また、魚から針を外す時は注意力散漫になり事故が起こりやすいので、タモを使った方が安全だからです。
落ち着いて魚を取り込むことができます。
また、魚にあまりダメージを与えずに針を外して逃がすという理由もあります。
針にかえしの無いバーブレスフックを使っていて釣った魚は全部逃がす、という人は無くてもいいです。
・エサ
できれば2種類持っていきたいところです。
というのもその日のコンディションで釣れるエサ、釣りにくいエサがあるからです。
私はミミズが最強と思っていますので、ミミズとブドウ虫をお勧めします。
イクラを薦められる方も多いのですが、イクラはすぐに潰れて交換しなければならないなどエサ持ちがよくないので使ったことがほとんどありません。。。
・カッパ
天気予報が晴れでも持っていきましょう!
100円均一でもコンビニでも売っているものでも構いません。
山の天気は変わりやすいですし、正直、渓流釣りは雨に降られてなんぼの釣りでもあります。
雨が降った方が魚の警戒心が薄れて釣れるのです。
また、釣り竿のところでも書きましたが雨というだけで釣りを中止にするのはお金と時間がもったいないです。
・クーラーボックス
10リットル以下のサイズで大丈夫です。
遠方の方が多いと思いますので、しっかりと氷を準備しておきましょう。
釣った魚を入れておく何かがあるのであれば、車に置いておいても大丈夫です。
・ウェーダー
出典:http://www.gearinstitute.com/
腰まである長靴?みたいなズボンです。
これがあれば浅瀬を渡ったり、水の中に入って届きにくいポイントを狙う際に便利です。
・タオル、着替え
魚を触ると手が臭くなりますので、ハンドタオルはあった方がいいですね。
また、雨や川で濡れることもありますので着替え一式は用意しておきましょう。
・懐中電灯またはヘッドライト
出典:https://www.swissknifeshop.com/
早朝、まだ暗い時間に行く方はお持ちください。
暗い中は釣りができませんし(そもそも解禁日当日はしては日の出まで釣り禁止のところが多い)、移動に必要なだけですので携帯電話のライトでもいいです。
いざ川へ!
まず、早朝、太陽の上がっていない時間に行きましょう。
私は例年5時くらいには川に着くように出発しています。
これでも遅いくらいで、川にテントを張っている人など明らかに前日から泊まっている人もいます。
勝負は開始時間~昼くらいまでと考えてください。
次に、場所を探しましょう。
ライトは川や人を照らさないように注意してください。
ポイントは流れに変化があるところになりますが、他の人が近くに陣取っていましたら避けましょう。
最低でも5mは離れたいところです。
また、他の人と同じ淵にならないようにしましょう。
あまりにも人が多い場合は他の方の距離の取り方を参考にして下さい。
海釣りや管理釣り場のような距離感で釣りをするのはやめておきましょう。せっかくの大自然ですので。
人が少なければ釣れるポイントを探し回る釣り方ができますが、人が密集している場合は陣取った場所を中心に釣りをすることになります。
釣りをするときの注意点
通常より人が多いので、限られた場所で何をするのかが釣果のポイントとなります。
①騒がない
静かに釣りをしましょう。
渓流釣りの基本です。
アマゴは非常に警戒心の強い魚ですので、釣れてもニンマリするだけにしときましょう。
②仕掛を流す場所を変える
基本ですね。
下流からいろいろな場所を試しましょう。
③仕掛を流すスタート位置を変える
魚はエサの入水位置で食い気が変わることがあります。
下流から試しましょう。
④仕掛を流す深さを変える
魚が泳いでる深さによって、反応する深さが変わります。
上層から攻めましょう。
⑤エサを変える
魚の活性によって釣れやすいエサは変わりますので数種類エサを持っていれば釣果に応じて変えましょう。
また、どのエサでも釣れない場合は釣れている人と同じエサを使用して粘りましょう(同じエサがあればですが)。
⑥移動する
全然釣れなければ、他にいい場所が無いか探しに行きましょう。
⑦休憩する
全然釣れなければ、おやつでも食べながら落ち着きましょう。
もしくは、他の釣り人を観察しましょう。
釣り終了後
ごみは必ず持ち帰りましょう。
いらなくなった仕掛けは小枝などに巻き付けてごみ袋に入れれば邪魔になりません。
注意・禁止事項
川によってリリースサイズが決められています。
大抵の場合、15㎝以下はリリースサイズとなっています。
持ち帰ることを前提として釣りをすると思いますが、持ち帰った後にごみ箱行きにならないよう、持ち帰る数は考えながら釣りましょう。
魚を捌くめんどくささも加味しましょう。
初めての解禁日デビューで女性やお子さんを連れてくるのはやめましょう。
邪魔です。
足手まといです。
まずは本人が慣れて色々と周りに配慮ができるくらい余裕が出てからにしましょう。
というのも、解禁日は釣り師にとっても特別な日ですので、けっこうみんな真剣です。
おわりに
解禁日、釣れそうな気になってきましたか?
初めて解禁日に釣りに行くことを前提に纏めてみましたが、この記事を見ながら釣りに備えてもらえればスムーズに釣りができるはずです。
解禁日での成功を胸に渓流釣りのステップアップを是非してくださいね!!
2018年の解禁日のブログ