春先になるとアマゴやヤマメ、イワナの解禁時期になります。地域によりますが、一般的には3月に解禁日を定めている漁協組合が多いですね。
すでに渓流釣りをされている方は、基本的な道具を揃えていらっしゃると思います。
今回は、後回しにされやすい装備を中心に、初心者が解禁時期デビューにオススメの道具をご紹介します。
渓流釣りの装備の心得:危険がいっぱい
本格的な渓流釣りは一般的な登山よりも危険なものです。
登山より移動距離は短いですが、道無き道を進まざるを得ないので、落石、崖崩れ、迷子の可能性は高くいです。転倒して足を骨折したという話も何度も聞いたことがあります。
また、水難事故の可能性もあります。
そして、人通りも少ないので、何か事故に遭遇してしまうと助かる可能性は登山に比べてかなり低くなります。
※源流域と呼ばれる渓流の最上流付近で携帯電話の電波があるとは思わないでくださいね。
人気の釣り場であれば、誰かに発見される可能性は高まります。しかし、平日の釣り人は少ないので、曜日によってリスクの度合いは変わります。
そのため、渓流釣りにおいて、特に山奥の渓流を攻める場合には、それなりの道具を装備しておく必要があります。
怪我の予防をはじめ、緊急時のための道具を揃えておきましょう。
危険に対する装備① 帽子・ヘルメット
山奥の道を車で走っていると、道の至るところに小石が転がっていることがありますね。渓流釣りをしていると、落石を喰らう可能性があるんです。
大きな岩が落ちてくれば、神様に祈るしかありません。しかし、小さい石であれば多少の対策を講じることができます。
一番いいのはヘルメットですね。ロープを使って遡上するような本格的タイプの方は装備されています。釣り用・登山用ヘルメットから選んでください。
mont-bell(モンベル) L.W.アルパインヘルメット TQB S/M 1124639
※カラーは地味な色がいいです(魚対策)
帽子の場合はツバがついているタイプのものを選びましょう。
日よけ・雨よけになります。雨に濡れても大丈夫なタイプがオススメです。GORE-TEX素材がいいですね。
危険に対する装備② 救急セット、〇〇よけ対策
最低限、絆創膏は持っていきましょう。小さな傷であれば血が出たままでもいいですが、気を取られて二次災害の発生リスクが高まります。
できれば、救急セットをリュックに常時携帯させておきましょう。
また、クマ出没エリアでの釣りにはくれぐれも用心してください。クマ除けの鈴やクマ撃退スプレーなどが市販されています。
危険に対する装備③ 遭難・移動不可になった時の対策
怪我の大小問わず、動けるのであれば無理やりでも下山して帰りましょう。何としてでもです。
無理であれば、動けるようになるまで、もしくは救助されるまでその場で過ごさなくてはなりません。
ここで一番問題になるのが、体温です。
食料については、人間1週間くらい食べなくても死にませんので大丈夫です。水は川の水がありますし。
しかし、体温の低下は直ぐに死に綱がってしまいますので、できれば遭難に備えて道具を装備したいところです。
とは言うものの、宿泊道具を揃えるのはお金もかかりますし、荷物にもなります。
オススメとしては、サバイバルシート(下記商品)を2つ以上持っておくことです。
1つは自分に巻きつけて体温低下を防ぎます。そして、他のシートは雨よけ・風よけとして使います。これであれば荷物になりませんのでオススメです。
渓流釣りの装備の心得:解禁時期の山は寒いし雨が降る
解禁時期は早い所で2月、多くは3月です。場所によっては雪が残っているくらい寒いです。
また、春先の山に限りませんが、山の天気は変わりやすいものです。
僕が2017年に渓流釣りをしたときでは、そのうち7割は雨が降っていました…
歩いていると体は温まってきますが、休憩時や雨が降った時、さらには事故などに遭遇した時には防寒対策が必要になります。
また、雨対策は必須と考えてください。カッパだけじゃ足りないですよ。カバンもびしょびしょになりますしね。
予備の防寒着を持つべし
ユニクロのウルトラダウンなど、コンパクトに纏めれる服がオススメです。
また、靴下・下着類の予備は濡れた時の為に持っていた方がベターです。
レインウェアは必需品
天気予報では晴れでも、山の天気は変わりやすいです。
しかも、アマゴは漢字で「雨子」と書く地方もあるように、雨の日こそ釣れる魚です。そのため、雨の日は絶好の釣り日和になるんですね。
レインウェアはコンビニでも売っていますが、安物は水が沁みてきます。そして、中の服もびしょ濡れになってしまいます。
一時、3千円くらいのレインウェアを使っていたのですが、この価格帯の商品でもダメです。少量・短時間であれば耐えてくれますが、雨の中での釣りには向きません。
価格としては1万円以上の商品をお勧めします。欲を言えばゴアテックですね。防水だけでなく透湿性もあるので汗をかいても蒸れにくいです。
また、ズボンは不要です(ウェーダーという防水の長ズボンを装備しているはずだから)。
バックパック(リュック)も防水のものがオススメ
実は、防水性の高いバックパックってあんまり売っていなんですよ。あっても、大きさが合わないもの、タウンユース向きのものばかりです。
こちらの商品はまさに渓流釣りのために作られた商品ですので、実用性も問題ありません。
また、バックパック専用のレインカバーでもOKです。防水カバンはポケットが少ないため、機能面は少し物足りない商品が多いので、防水タイプを選ばない方が選択肢はたくさんあります。
他には、カバンに防水対策をせずに、カバンの中で防水対策をするという方法もあります。
それは、水はけのいいカバンと、防水のインナーバックの組み合わせです。
沢登りする方が装備する組み合わせなのですが、この方法であれば雨に濡れようが、水の中を泳ごうが問題ありません。
mont-bell(モンベル) サワークライムパック 40 オリエントブルー 1223369
基本装備
ここからは基本的な装備についてご紹介します。
- 釣り道具
- 食料、調理器具
- ウェーダー
釣り道具
別記事に纏めていますので、こちらを見てくださいね。
https://k-outdoor-life.com/渓流釣り%E3%80%80アマゴの解禁日に行ってみよう(イワ
食料・調理器具
最低限の食料は持って行きましょう。また、リスクヘッジの意味で予備の食料やカロリーの高い食料を携帯することをお勧めします。
また、火が使えれば暖かい料理も食べれますし、1つ上のランチを楽しむこともできます。
https://k-outdoor-life.com/渓流釣りでのアウトドアランチお弁当
ウェーダーの選び方
ウェーダーは種類もたくさんあるので選ぶのが大変です。こちらの記事をご参考にしてください。
https://k-outdoor-life.com/渓流釣り必須の道具足が濡れない長ズボン:ウェ